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松尾少年の思春期

  • 執筆者の写真: ひでちゃんねる
    ひでちゃんねる
  • 2024年5月28日
  • 読了時間: 2分

さてさて、中学生に上がるとそんな松尾少年にも本格的な思春期が訪れます。

それまで夢中になっていた漫画では、オリジナルの漫画制作に挑戦するもアイディアが出ない!ということで次第に、その熱は冷めていき、暫く何にも興味を持てない日々が続きます。


一方、恋愛はというと相変わらず小学校からの片想いをMさんに寄せていました。

小学校3年生から6年生までの4年間同じクラスメイトだったので、勝手に中学校に上がっても同じクラスになるものと思い込んでいた松尾少年は、入学式の日にMさんとクラスが分かれてしまったことに大ショックを受けるのでした。


そして追い打ちをかけるかのように、中2の夏休み明けに松尾少年は親の都合により他校に転校させられるという、この世の地獄のような目に遭うのです。中2.....それは人生で最も多感でセンシティブであり、傷つきやすい時期です。そんな時に僕の両親は、なんのためらいもなく無神経にあっさり転校させてしまいました。転校先への初登校の日、先生に引率され廊下を歩いているだけで、同学年の学生達が窓を開けて「転校生が来たぞ!」と覗いてきます。緊張MAX、自己紹介で何を喋ったのかさえ記憶にありません。


周りを見ても小学生からの友達もいなければ知り合いすらいません。完全アウェイとはこのことです。そんな僕にできることと言えば、少しでも目立たなくし、不良達やクラスメイトから目を付けられないことです。かなり治安が悪目の中学校であったから余計でした。そうして一気に心を閉ざしていく松尾少年でありました。元々、内向的な松尾少年に新しいコミュニティに順応することなど出来るはずもなかったのであります。

 
 
 

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